top of page
  • 執筆者の写真こすもす堂

「眠れない」を漢方的に考える

眠れないお悩み、いわゆる不眠でお困りの方がとても多いです。

それも、このところの暑さのせいだけではないようです。

不眠といっても、「寝付けないタイプ」、「途中で目が覚めて眠りが続かないタイプ」、あるいは「夢が多いタイプ」などいろいろあります。その他に、寝つきは良いし、途中で目が覚めることはないけれど、「熟眠感が足りないタイプ」もあります。

これらを漢方的に考えると、原因も対処方法も様々なのですが、大きく2つのパターンに分かれます。

1つは「過剰パターン」です。熱のこもりや老廃物の蓄積によって、新陳代謝がうまく働かないことが考えられます。こちらは熱を冷ましたり、老廃物の分解と排出をうながす漢方薬を選びます。

もう1つは「不足パターン」です。体の中のエネルギー、栄養、潤いが足りないために、眠りが浅くなったり、眠りの質が低下することがあります。こちらははエネルギー、栄養、潤いを作る力を助ける漢方薬を選びます。

実際に使用する漢方薬はそれぞれの体質やお体の状態、ご年齢などによって異なりますが、早い方で数日、平均で1~2週間程度で変化を感じていただけることが多いです。

夏は1年で最も消耗しやすい季節なので、しっかりと休息できることが必要です。睡眠の状態が良くない状態をそのままにすると、さらにエネルギーなどの必要なものは不足しやすくなり、老廃物はますます蓄積しやすくなります。負のループにはまってしまう前に、お早めにご相談ください。

閲覧数:97回0件のコメント

最新記事

すべて表示

冬の養生 ~不安や落ち込みから抜け出す方法~

寒さが厳しくなっていますね。 寒さで体温が下がると、不安が生まれやすくなります。 つい、ネガティブなことを考えやすくなります。 こんな時には、温かい食べ物や飲み物を飲んだり、重ね着をしたり、 体温を上げる工夫、熱を外に逃がさない工夫があると良いですね。 特にお腹、腰、足首に腹巻やレッグウォーマーなどを付けるだけでも、 体感温度が上がりやすくなります。 シャワーだけですませず、湯船でじっくり温まると

雨や低気圧などの不調を乗り切るには?

最近、天気の変化による不調の訴えが増えています。 多いのは、頭痛、だるさ、めまい、やる気が起きないなどです。 普段、無理をして頑張ってしまうためにエネルギー不足や栄養不足のところに、湿度や気圧の変動がストレスとして加わった結果、自律神経やホルモンのバランスが乱れて、様々な不調が出やすくなります。 ここで、漢方薬や健康食品を利用して不足しているエネルギーや栄養を補ったり、体のめぐりの邪魔になっている

暑さのピークはいつ?

7月7日に「小暑」を迎えました。今年は梅雨明けが早かったので、すでに本格的な暑さが続いていますね。 ところがまだ暑さの本番ではないのです。 二十四節気では次が「大暑」になります。今年は7月23日です。夏至の頃に陽気が最大になりますが、太陽のパワーが地表を充分に熱くするのに時間がかかるため、暑さのピークは7月後半から8月前半にかけてとなり、夏至のタイミングからは遅れています。 暑さで汗をたくさんかく

bottom of page