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執筆者の写真こすもす堂

ごあいさつ

はじめまして。先日2022年5月1日、湘南台に漢方薬局をオープンしました。


漢方って何だろうと思う方が多いと思います。

今回はそれについてお話します。


世界には伝統医学といわれる昔の人々の経験によって伝えられた健康維持のための知恵があります。例えば野山にある植物の枝や根など食べたり、煎じたものを飲むこと気になる症状が軽くなることがあると気付いたのがきっかけだと思われます。それらの知恵や経験の積み重ねが中国では中医学として発展して、後に日本に伝わったものが漢方と呼ばれています。初めは貴族などの特別な方々のものでしたが、江戸時代には多くの庶民も近所の町医者で漢方薬をもらって使っていたようです。


中国の伝統医学には長い歴史がありますが、その理論体系が書物として現在に伝えられています。私が漢方を学び始めて興味深く感じたのは中医学の理論体系がしっかり整っていることです。そして人がなぜ病気になるのか、どうしたら治るのということが古い書物に書かれています。そこには人は自然の一部であり、自然の影響を受けやすいこと、つまり季節の変化によって体も変化していることが書かれています。それを知っているとこれから起こりやすい症状に対して対策を立てることができます。


もちろん当時の人間と現在の人間が全く同じわけではありませんが、共通する部分が多いです。当店ではこの中医学の理論を基本にして漢方薬の提案を行っています。目指すのは体のバランスを整えることなのですが、ひとりひとり体質、環境、症状が異なるのでそれに応じた調整が必要です。ここが漢方相談の興味深いところでもあり、難しいところでもあります。気になる症状や生活習慣などを詳しくうかがいながら使っていただくお薬の選定をして提案させていただきます。


また、漢方薬は素晴らしいものですが、実はお薬を飲んだだけではなかなか変化があらわれにくいこともあります。なぜなら体は自然の一部であり、環境や生活習慣の影響を強く受けるためです。こうしたことも古い書物に書かれています。季節によって食べたほうがよいものや避けたほうが良い食べ物などがあるのですね。当店ではこうした養生法をあわせて伝えることで少しでも日々を快適に過ごすためのお手伝いをさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。




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